cafe クローブを目指す理由

大きな旅じゃなくていい。日常の騒がしさや重荷から少しだけ解放されたくて小さな旅に出るなら、まずは、cafe クローブを目指すことにしよう。

福岡県朝倉郡筑前町で人気の道の駅「みなみの里」からさらに
へ、田畑や川や山、神社といった田舎らしい風景を横目に、特に目印らしいものもないまま、しばらく進む。「道を間違えたかな」と思い始めたころ、cafe クローブの看板現われる。看板の登場を合図に道を折れて少し行くと、そこに小さな旅の目的地が佇んでいる。


に溶け込んでいるのに、いつも私を待ってくれているような特別な雰囲気を醸していいるのはなぜだろう。店優しく迎え入れてくれる温かな記憶のせいだろうか。期待が高まり、ドアに向かう足取りが少しだけ早くなりそうだ。

 
ドアを開ければ、微かにコーヒーの香り。一気にくつろぎに包まれていく。家を出て約2時間、ここに来るまでに少しずつ心はほどけていた。テラス席で風と木々との語らいに耳を傾けながら、ゆっくりとランチかコーヒーを楽しもう。
 
さあ、その後、旅の続きはどうしよう。足を延ばして秋月まで行ってみようか。ここを折り返し地点にして帰路につき、休日の残り時間を読書に充ててもいい。とにかく、気持ちはマッサージの後のように軽やかに癒やされて、鼻歌まじりに明日を迎えられそうだから。
 

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cafe クローブ 第2章

 移転前、cafe クローブは「みなみの里」近くにあった。マスターの淹れる香り高いコーヒーと、ママが作る美味しい料理とスイーツが、訪れる人の心を満たしていた。
 
今、cafe クローブは以前の場所から車で20分ほど北の場所に移った。相変わらず自然体のおもてなしが心地よく、朝倉産の食材を使用した美味しいランチやピザ、カレーは、また来たいと思わせる味。マスターが淹れるコーヒーだけが、残念ながら、もう味わえないけれど。
 
以前のcafe クローブを知っている人も知らない人も、このカフェを日常の小さな旅の目的地として覚えておくのは良いことだと思う。四季折々に変化する風景の中、優しい時間が流れている。人生という旅がどのあたりを進んでいるのか見えなくなったら、cafe クローブへの寄り道をおすすめする。
 


在りし日のマスターとママ